行政書士試験 · 憲法
参政権と選挙の平等:資格・投票・一票の価値

身近な場面から、条文と判断の順序をつかむ
15条と44条を読み、公務員を選び罷免する権利、普通選挙、秘密投票、資格差別の禁止を整理する。一人一票という入口と、投票が結果に与える影響の平等を分けて学ぶ。
AI制作・根拠照合済みの学習用草稿
2027年度の試験日・法令基準日は未公表。受験年度の公式発表後に照合する。
この記事でわかること
15条と44条を読み、公務員を選び罷免する権利、普通選挙、秘密投票、資格差別の禁止を整理する。一人一票という入口と、投票が結果に与える影響の平等を分けて学ぶ。
- 15条の国民固有の権利と、公務員の全体への奉仕を分ける。
- 普通選挙・秘密投票と、44条の資格差別禁止をセットで読む。
- 投票できる資格の平等と、投票価値の平等の両方を確認する。
1.公務員を選び、罷免することは国民固有の権利

15条1項は、公務員を選定し罷免することを国民固有の権利とする。2項は公務員が全体の奉仕者であり、一部の奉仕者ではないと定める。国民が公務員の選定等に関わることと、公務員が国民全体のために職務を行うことを、主語を分けて理解する。すべての公務員を国民が直接投票で選ぶという意味ではない。
2.普通選挙と秘密投票、資格の差別禁止

15条3項は公務員の選挙について成年者による普通選挙を保障し、4項は投票の秘密を保障して、選択に関する公的・私的な責任を問われないとする。44条は両議院の議員と選挙人の資格を法律で定めるとしつつ、人種・信条・性別・社会的身分・門地・教育・財産・収入による差別を禁じる。資格を法律に委ねることと、どのような資格条件でも許されることは違う。
3.平等は、投票する資格だけの問題ではない

最高裁の判例は、選挙権の平等が、投票できる資格の平等にとどまらず、各投票が選挙の結果に及ぼす影響という投票価値の平等も要求するとしている。一方、具体的な選挙制度については国会の裁量や考慮される事情も検討される。一票の較差の数字だけを、選挙の種類・時点・制度から切り離した万能の合憲基準として覚えない。
要点の整理
要点の確認
- 15条の国民固有の権利と、公務員の全体への奉仕を分ける。
- 普通選挙・秘密投票と、44条の資格差別禁止をセットで読む。
- 投票できる資格の平等と、投票価値の平等の両方を確認する。
オリジナル確認問題と解説
過去問論点に基づく確認問題
実際の過去問本文の転載ではありません。理由を考えてから、正解と解説を確認してください。解答を記録する場合は学習アプリで解くこともできます。
問1 · ○か×か
憲法15条1項の公務員の選定・罷免に関する定めは、すべての公務員を国民の直接投票で選ぶ制度を要求する。
問2 · ○か×か
憲法15条は、公務員が全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではないと定めている。
問3 · ○か×か
憲法44条は選挙人の資格を法律で定めるとするので、財産や収入による資格差別も無条件に許される。
問4 · ○か×か
最高裁判例がいう選挙権の平等には、各選挙人の投票価値の平等も含まれる。
根拠・参考資料
- 日本国憲法第15条第1項・第2項確認日 2026-10-23
- 日本国憲法第15条第3項・第4項、第44条確認日 2026-10-23
- 衆議院選挙区割:最大判平成27年11月25日判決本文9〜10頁 3(1)、11頁 3(2)確認日 2026-10-23
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