行政書士試験 · 基礎知識
情報通信の基礎:名前解決・暗号・認証を分ける

通信先を探す、内容を守る、利用者を確かめる
DNSが担う名前とIPアドレスの対応、暗号と電子署名の目的、TLSと多要素認証の役割を区別する。安全に見える表示だけで判断せず、何を確かめる仕組みかを押さえる。
AI制作・根拠照合済みの学習用草稿
2027年度の試験日・法令基準日は未確定。受験年度の公式情報で再確認する。
この記事でわかること
DNSが担う名前とIPアドレスの対応、暗号と電子署名の目的、TLSと多要素認証の役割を区別する。安全に見える表示だけで判断せず、何を確かめる仕組みかを押さえる。
- DNSによる名前解決を説明する
- 暗号化と電子署名の目的を区別する
- TLSと多要素認証の守備範囲を整理する
1.DNSは名前とIPアドレスを対応づける

インターネット通信では、IPアドレスが通信先を識別するために使われる。人が使いやすいドメイン名とIPアドレスなどの情報を対応づける仕組みがDNSである。DNSによって必要な情報を調べる処理を名前解決という。管理は階層的に分担される。DNSは通信内容の暗号化や利用者の本人確認そのものを行う仕組みではない。また、ドメイン名とIPアドレスが必ず一対一で永久に固定されるわけでもない。
2.暗号化は秘密を守り、電子署名は作成者や改ざんを確かめる

共通鍵暗号方式は、暗号化と復号に同じ鍵を使う。公開鍵暗号方式では、公開できる鍵と秘密に管理する鍵の組を利用する。公開鍵暗号で受信者にだけ読ませる場合は、受信者の公開鍵で暗号化し、対応する秘密鍵で復号する。一方、電子署名は作成者のなりすましや内容の改ざんへの対策であり、署名を付けただけで本文が他人に読めなくなるとは限らない。秘密鍵の厳重な管理と、公開鍵が誰のものかを確認する仕組みも重要になる。
3.TLSで通信を守り、多要素認証で利用者を確かめる

HTTPSで用いられるTLSは、通信中の盗聴や改ざんへの対策となる。通信が暗号化されていることだけで、掲載された説明や取引相手の善良さまで保証されるわけではない。ログインの認証では、知っている情報、持っているもの、身体的特徴という異なる種類の要素を組み合わせるのが多要素認証である。入力を二回に分けても、両方が記憶したパスワードなら、要素の種類は増えていない。認証方式の名称だけでなく、実際に使う要素を見る。
要点の整理
要点の確認
- DNSは名前とIPアドレスなどの情報を対応づける。
- 暗号化と電子署名は目的を分け、秘密鍵を守る。
- TLSは通信、多要素認証は利用者の確認。入力回数と要素数は別。
オリジナル確認問題と解説
オリジナル確認問題
実際の過去問本文の転載ではありません。理由を考えてから、正解と解説を確認してください。解答を記録する場合は学習アプリで解くこともできます。
問1 · ○か×か
DNSは、ドメイン名から通信に必要なIPアドレスなどの情報を調べるために利用される。
問2 · ○か×か
共通鍵暗号方式では、暗号化と復号で同じ鍵を使う。
問3 · ○か×か
電子署名を付けた文書は、そのことだけで本文が暗号化され、署名者以外には読めなくなる。
問4 · ○か×か
二つの異なるパスワードを覚えて順番に入力するだけで、必ず多要素認証になる。
問5 · ○か×か
HTTPSで通信が暗号化されているだけでは、そのサイトの掲載内容がすべて正しいと保証されたことにはならない。
根拠・参考資料
- JPNIC:ドメイン名のしくみDNSとは・DNSの構造確認日 2026-10-23
- IPA:暗号技術 Q&AQ2 共通鍵暗号・Q3 公開鍵暗号。方式の基礎概念を参照確認日 2026-10-23
- デジタル庁:電子署名概要・電子署名の目的と法律上の効果確認日 2026-10-23
- 内閣府:常時暗号化について用語説明 TLSの役割確認日 2026-10-23
- IPA:情報セキュリティ10大脅威2025 知っておきたい用語や仕組み多段階認証、多要素認証確認日 2026-10-23
専門家監修の認定ではありません。運営・編集方針
