行政書士試験 · 基礎知識

情報通信の基礎:名前解決・暗号・認証を分ける

情報通信の基礎:名前解決・暗号・認証を分ける|行政書士試験・基礎知識

通信先を探す、内容を守る、利用者を確かめる

DNSが担う名前とIPアドレスの対応、暗号と電子署名の目的、TLSと多要素認証の役割を区別する。安全に見える表示だけで判断せず、何を確かめる仕組みかを押さえる。

読む目安16分 · 確認問題5問 · 法令等の確認日

AI制作・根拠照合済みの学習用草稿

2027年度の試験日・法令基準日は未確定。受験年度の公式情報で再確認する。

この記事でわかること

DNSが担う名前とIPアドレスの対応、暗号と電子署名の目的、TLSと多要素認証の役割を区別する。安全に見える表示だけで判断せず、何を確かめる仕組みかを押さえる。

  • DNSによる名前解決を説明する
  • 暗号化と電子署名の目的を区別する
  • TLSと多要素認証の守備範囲を整理する

まず、全体をつかむ

情報通信の基礎:名前解決・暗号・認証を分けるの全体図

要点を見渡してから、下の本文と具体例へ進みましょう。

情報通信の基礎:名前解決・暗号・認証を分けるのページ要点の概観。教材の要約と全要点を原文で整理し、必要な成立要件・期間条件を補足する。詳しい条件・例外と根拠は本文で確認。上部右の作業着の人物は共通案内役。
情報通信の基礎:名前解決・暗号・認証を分ける タップで拡大 ↗
要点図を保存 ↓大きく読む ↗

1.DNSは名前とIPアドレスを対応づける

情報や社会の知識を表す端末のアイソメイラスト

インターネット通信では、IPアドレスが通信先を識別するために使われる。人が使いやすいドメイン名とIPアドレスなどの情報を対応づける仕組みがDNSである。DNSによって必要な情報を調べる処理を名前解決という。管理は階層的に分担される。DNSは通信内容の暗号化や利用者の本人確認そのものを行う仕組みではない。また、ドメイン名とIPアドレスが必ず一対一で永久に固定されるわけでもない。

JPNIC:ドメイン名のしくみ

確認問題で確かめる ↓

2.暗号化は秘密を守り、電子署名は作成者や改ざんを確かめる

法律の読み方を表す本と拡大鏡のアイソメイラスト

共通鍵暗号方式は、暗号化と復号に同じ鍵を使う。公開鍵暗号方式では、公開できる鍵と秘密に管理する鍵の組を利用する。公開鍵暗号で受信者にだけ読ませる場合は、受信者の公開鍵で暗号化し、対応する秘密鍵で復号する。一方、電子署名は作成者のなりすましや内容の改ざんへの対策であり、署名を付けただけで本文が他人に読めなくなるとは限らない。秘密鍵の厳重な管理と、公開鍵が誰のものかを確認する仕組みも重要になる。

IPA:暗号技術 Q&Aデジタル庁:電子署名

確認問題で確かめる ↓

3.TLSで通信を守り、多要素認証で利用者を確かめる

情報や社会の知識を表す端末のアイソメイラスト

HTTPSで用いられるTLSは、通信中の盗聴や改ざんへの対策となる。通信が暗号化されていることだけで、掲載された説明や取引相手の善良さまで保証されるわけではない。ログインの認証では、知っている情報、持っているもの、身体的特徴という異なる種類の要素を組み合わせるのが多要素認証である。入力を二回に分けても、両方が記憶したパスワードなら、要素の種類は増えていない。認証方式の名称だけでなく、実際に使う要素を見る。

内閣府:常時暗号化についてIPA:情報セキュリティ10大脅威2025 知っておきたい用語や仕組み

確認問題で確かめる ↓

要点の整理

要点の確認

  • DNSは名前とIPアドレスなどの情報を対応づける。
  • 暗号化と電子署名は目的を分け、秘密鍵を守る。
  • TLSは通信、多要素認証は利用者の確認。入力回数と要素数は別。

オリジナル確認問題と解説

オリジナル確認問題

実際の過去問本文の転載ではありません。理由を考えてから、正解と解説を確認してください。解答を記録する場合は学習アプリで解くこともできます。

  1. 問1 · ○か×か

    DNSは、ドメイン名から通信に必要なIPアドレスなどの情報を調べるために利用される。

    正解と解説を見る

    ○ 正しい

    名前解決の役割である。通信内容の暗号化や、ログイン利用者の確認とは別の働き。

    対応する本文に戻る ↑
  2. 問2 · ○か×か

    共通鍵暗号方式では、暗号化と復号で同じ鍵を使う。

    正解と解説を見る

    ○ 正しい

    鍵を共有する当事者以外に知られないよう、鍵の管理や受渡しの安全性が重要となる。

    対応する本文に戻る ↑
  3. 問3 · ○か×か

    電子署名を付けた文書は、そのことだけで本文が暗号化され、署名者以外には読めなくなる。

    正解と解説を見る

    × 誤り

    電子署名はなりすましや改ざんへの対策。本文の秘匿には暗号化などを別に検討する。

    対応する本文に戻る ↑
  4. 問4 · ○か×か

    二つの異なるパスワードを覚えて順番に入力するだけで、必ず多要素認証になる。

    正解と解説を見る

    × 誤り

    どちらも記憶に基づく同種の要素。認証の段階数と、要素の種類の数は異なる。

    対応する本文に戻る ↑
  5. 問5 · ○か×か

    HTTPSで通信が暗号化されているだけでは、そのサイトの掲載内容がすべて正しいと保証されたことにはならない。

    正解と解説を見る

    ○ 正しい

    TLSの役割は通信の保護であり、情報の真偽や商取引の誠実さを保証する制度ではない。

    対応する本文に戻る ↑

根拠・参考資料

法令内容の確認基準日:

専門家監修の認定ではありません。運営・編集方針